【MARS160について】  (2016.4月リリースより引用)

有人火星探査研究の第一人者であるロバート・ズブリン博士がリードする米国のNPO法人“THE MARS SOCIETY”が、2016~17年に実施する模擬火星有人探査計画“Mars160(マーズ160)”。

その7名のクルーのひとりに、3年間の選考を経て、元南極観測越冬隊員である日本人、村上祐資氏が選ばれました。二つの「地球にある火星」で行う、この地球で最も過酷な有人火星探査シミュレーション生活に、チームの副隊長として挑みます。

「Mars160」計画の概要

Mars160では、約3年間の選考過程を経て選抜された7人のクルーにより、80日間×2回=160日間の火星を模した実験生活を行います。
・2016年9~12月 米ユタ州(MDRS)にて80日間の模擬火星生活
・2017年夏季 北極圏デヴォン島(FMARS)にて80日間の模擬火星生活
「Mars160」に当協会の理事でもある村上祐資氏が選ばれたこと、日本火星協会として大変誇りに思っています。長年の彼の揺るぎない信念と努力による結果であり、未来に繋がる道を切り開くものと受け止めています。特に日本人が選ばれたことは、有人火星探査での日本への世界の期待の大きさを示すものです。日本火星協会として全面的にバックアップしていく態勢を整えていきます。ご支援、ご協力を、どうぞお願い致します。
http://www.marssociety.jp/release/release.html

【Mars160について・経緯と目的】

2016/4/6にアメリカ火星協会は、「Mars 160 Twin Desert-Arctic Analog Missions」を立ち上げました。
(原文は以下URL)
http://www.marssociety.org/mars-society-to-launch-mars-160-twin-desert-arctic-analog-missions/
アメリカ火星協会は、所有している擬似火星研究基地の2つを使用して80日間づつ合計で160日間の新しいミッションを開始します。
(火星砂漠研究基地(MDRS)、フラッシュライン火星北極研究基地(FMARS))
・Mars Desert 80 (MD80):2016年秋、MDRS
(アメリカ、ユタ州)
・Mars Arctic 80 (MA80):2017年夏、FMARS
(カナダ、デボン島)
メンバーは、以下のとおり(多国籍、全員がMDRS経験者)
※2016年4月発表時点から一部変更があり最終メンバーを掲載
・アレクサンドル・マンジョ、コマンダー&エンジニア(フランス)
・村上祐資、副隊長(日本)
・アナスタシア・ステパノワ、ジャーナリスト(ロシア)
・クロード・ミシェル・ラロッシュ、エンジニア(カナダ)
・博士 ジョナサン・クラーク、地質学者(オーストラリア)
・アナレア・ビーティ、HSO(オーストラリア)
・アナシュリー・スイヴァスタヴァ、生物学者(インド&イギリス)
プログラムマネージャ:ロバート・ズブリン(火星協会の会長)
主任研究者:シャノン・ルパート 、生物学者、バックアップクルー(アメリカ)

【目的】

火星で活動する場合と同じような環境下で、活動することで将来の有人火星探査のための知見を得ることを目的としてます。
1.野外調査
・地質調査
・古生物学と微生物調査
2.技術調査
・火星関連工学研究
・遠隔科学生物医学のテスト
・宇宙服技術
・野外活動行動戦略
・基地と野外間との宇宙飛行士同士の連携訓練

【その他の目的】

1.コスト削減
MDRSとFMARSとでは、活動に掛かる費用が違い、当然FMARSのほうが高いです。
MDRSでFMARSと同等な成果が得られるならば、今後の火星擬似研究に大きく貢献します。
2.MA365の実現
火星協会は、Mars Arctic 365 mission(MA365)を計画してます。
MA365は、現在、資金調達中ですが、MARS160の成果によって実現を早めることが期待されます。
その理由は、MA365の運営費用削減と最適な人材の選出です。

「今後の予定」

1.第19回国際火星協会大会にてMARS160のクルーの会見があります。(スカイプ等)※終了しました。
*第19回国際火星協会大会:9月22日~25、the Catholic University of America(ワシントン州)※終了しました。
2.MD80:9月24日からMDRSで開始されます。